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〔設立趣意書〕
山が荒れている。そう感じている人は多いことでしょう。 昔、里山と人とは近しい関係でした。稲作の始まりには、「さなぶり」と言って山の神をお迎えに里山に登りました。山の神は、田の神となって、農耕を守って下さいました。70歳代以上の方は、御歳神社の奥に広がる奥山へ、「さなぶり」に参った記憶をお持ちの方もあります。 昔の山越えの道は、尾根筋の道でした。分水嶺でもある山の頂上には、水をもたらす神様を祭っていました。山を越える人々は、その神様の祠に幣帛の布を供えながら山を越えて行ったといいます。 神様事だけではなく、薪にする柴を取りに里山へ行くのは子どもの仕事でした。田畑の肥料は、山の落ち葉の腐葉土をもらい受けました。 人々の暮らしの身近にあった里山が、今、使われなくなり、荒れています。 農耕の神様を祭る葛木御歳神社の奥山も例外ではありません。 科学が進んだとはいえ、山を荒れたままにして置くのは、色々な弊害をもたらします。植林された木々は枝うちも間伐もしなくなったまま暗い森となり、下草は十分に育たず、肥沃な土壌だった山は、痩せて水害をもたらすものになってしまっています。 山を整えたい。 その思いを形にするべく、ここに「おとしだまの森倶楽部」を設立いたします。「おとしだまの森」の名称は、葛木御歳神社が年神さまとして、お年玉に関係の深い神様であることから名付けました。まずは、御歳神社奥に広がる奥山の尾根筋の整備から始めたいと思います。朽ちた木々を間伐整理して、土壌に適度な光が入り、保水力を持つ健全な森に育てることを目的とします。鎮守の森にふさわしい景観の回復を図ります。また、竹林を整え、昔の山道の整備をして、磐座までの登拝路を整えたいと思います。 古代から歴史の重要な拠点であったここ葛城から、鎮守の森のこれからのあるべき姿を皆様とともに考え、実現、発信していくため、皆様の参画をお待ちしています。 |
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